デザインの話 of classup web

デザインの有用性と無意味

_NowPrinting.jpg「格好いい」「可愛い」「綺麗」。
見た目を賛美する言葉はいくつもあるけれど、ひとつの物に対する評価として共有されるわけではない。
それは人によって「価値観」が違うから。
そして、「美しい」の基準も様々だから。

若かった僕は、先生にこんな愚問を投げかけた。
「良いデザインって何ですか?」
クラシックを好きな人が、パンクロックを絶賛することは無いだろう。という仮説を立てて。
それに対し、先生は静かに。しかし、しっかりとした口調で
「全てはバランスです」更に、「名作といわれる物を多く見なさい。」とだけ答えた。

あれから多くの家具を見てきたけれど、恥ずかしながら、未だ僕は答えを見つけることが出来ていない。
分かりやすいところで言えば、黄金比だって、白金比だって、その答えにはならなかった。
そんなダメダメな僕が導き出した答えは、
「心地いい」という言葉。

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店頭で、「これとこれって合いますか?」という質問をされる。
(コーディネートの話だけれど)
「ご自身が気持ちよければ、それが一番ですよ。」
誰かが決めた「名作」や、誰かが設えた部屋に囲まれるよりは、「好き」なものを揃えるのがいい。
更に、僕が最後に言うセリフはこうだ。
「いろんなお店を見てください。きっとあなたの好きな物があります。なければ、いろんな本を見てください。あなたの体と心に沁みてくるはずです。」

誰の部屋でもない、あなたの部屋なのだから。
「居心地がいい」のが一番だとおもうのです。
拘りはデザイナーやメーカーに任せて、あなたは「心地いい」を選ぶだけ。
簡単なんですよ。

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